中高で6年間も英語勉強したのに話せないのには理由があった

try Listening exam.

英語を母国語としていない国でも多くの人が英語を話せることはご存じでしょうか。日本ではどうでしょう。まわりに英語が話せる人を探すほうが難しいですよね。

今回はその実態について具体的なデータを調べてみました。またその原因についても考察し、それらに打ち勝つ方法も考えてみました。

✔ この記事の信頼度

この記事を書いているのは、独学でTOEIC450点から900点越えを達成したTEI-jiroです。英語とは全く縁のない会社で働きながら達成しました。点数UPの過程で自ら体験、会得した本当に使えるノウハウを丁寧に解説します。

日本人の英語力はアジア最下層!

まずは下の表を見てください。国際基準の英語能力測定試験として有名なTOEFLの国別平均得点ランキング(2020年)です。公式ページのデータからアジアの部分だけ抽出してランキング表にしてみました。

公式ページはこちら→ TOEFL iBT® Test and Score Data Summary 2020

TOEFL iBT 2020年国別平均点(アジアの国と地域、数値なしの国は編集で削除とした)

御覧の通り、日本はドべ2です。。1~7位の国々は英語を公用語としていますので、上位なのも納得できます。しかし、インドネシアやネパールといった国よりも日本の順位が低いのには驚かされます。ここまで低いとは。。

特にスピーキングに関しては単独最下位をたたき出しているのです。中学高校の英語勉強で読み書きはできると幾ばくかの自信を持っていた日本人の幻想はもろくも崩れ去っています。しかし、なぜこんなにも日本人は英語が苦手なんでしょうか。

英単語が難しすぎる?

英語の単語・発音・文法は、ひっとつも日本語との共通点がありません。そうです、これが日本人を苦しめているすべての原因なのです。

考えてもみてください。単語一つを取っても、全くの別物です。たとえば”英語”という単語を例に見てみましょう。

どの国もなんとなく似ている

まずもって、日本以外の国はアルファベットを使っていますので、多少が並びや数がちがっても読めますし、意味をとらえやすいはずです。

ヨーロッパやそのルーツをもつ国の人々にとって単語を覚えることは、それほど難しくないと予想できます。漢字やカナしか知らない日本人には、なかなか酷な状況であることはわかりました。

語順が難しすぎる?

単語が難しいのはよくわかりました。では単語だけをひたすら単語帳で覚えれば、英語は読めたり話せたりするんでしょうか?

それならば、学生時代にイヤイヤさせられた単語テストがいつか花開くはずだと思いたいですよね。しかしそんなに英語は甘くないということは、みなさん肌身で感じていることでしょう。次に立ちはだかるのは、ズバリ語順です。

この語順が日本人の英語学習を苦しめる一番の要因だと指摘する言語学者も多いようです。ひとつ例を見てみましょう。

Could you change the time for my medical appointment tomorrow?

例えばこの英文を日本語に訳すと、「明日の診察予約の時間変更しておいてくれる?」となります。お気づきの通り、英文の最後尾から戻りながら日本語に訳しています。こうしないと自然な英語にはなりません。

これが1文だけならゆっくり読んでいられますが、長い文章になったらとてもじゃないけどいちいち逆から読んでられません!

もう、、英語難しすぎる。。。コピペして自動翻訳に任せよう。。

発音が難しすぎる?

さて、読み書きは何とか自動翻訳で逃げ切れるとして、次は会話の壁にぶち当たります。そもそも会話には2種類の行動が伴います。相手の言葉を聴きとることと、自分の意思を相手に伝わる言葉で話すことです。

これらは一見、別々の能力に基づいているように見えますが、実は共通した能力が必要なのです。それはズバリ、正しい発音です。

なぜかというと、自分が発音できない言葉は聴きとれないからです。

そして、日本人にとって英語の発音は極めて難解だということです。

試しに母音の数を比べてみましょう。日本語は「あいうえお」の5音ですが、英語にはなんと24音もあるそうなんです。

そんなもん、聴き分けられるかーっ!!と言いたいところですが、そこを突破しない限り、英会話は成立しないのです。

しかし、そこに対策がないわけではありません。発音できないと聴きとれないのであれば、発音できるようになればいいんです。でも英単語をみてもついついローマ字読みをして、正しい発音ができないですよね。リスニングCDを聴きながら単語を発音しても、いまいちという経験はないでしょうか。

そこで筆者の思う一番の近道は、”聞こえたままカタカナにする”です。

音マネが最短ルート?

詳しくはまた別の記事で解説しますが、例えば次の英文を見てください。騙されたと思って、読んでみましょう。

 I will take it. (イウ イケッ) 太文字がアクセント。

どうです? 英語しゃべってるぽくないですか? というかネイティブはこのカタカナのとおりしゃべっています。決して アイ ウィル テイク イット とは言いません。

たくさんの聞こえたままカタカナ英語に触れることで、いろんな英文が聴きとれるようになります。ぜひゲーム感覚で練習してみてはいかがでしょうか?

ちなみに・・・

シングリッシュのように、その国のなまり発音でも構わないという意見もあります。積極的に英語を話すという観点においては筆者も大賛成です。しかし、困る場面が出てくるのも経験済みです。英語ネイティブ相手には多少のなまりがあっても、理解してくれる確率が高いです。しかし英語を第2言語とする人同士の会話ではそうはいきません。相手のクセに慣れるまで、うまくコミュケーションが取れなかった経験が結構あります。

こういった点でも、正しい発音をマスターすることの重要性を感じています。

まとめ

さて今回は日本人にとって英語が難関言語である要因を調べてきました。たぶんこれ以外にもたくさんの理由があると思います。しかし、どれだけ理由を言い連ねても、とにかくやるしかないというのは紛れもない事実です。なるべく効率の良い方法を取りながら、一歩ずつ英語力を伸ばしていきましょう。まずはTOEICから始めるのがお勧めですよ♪

この記事を書いた人

TEI-jiro

・注文住宅づくりを一から経験。家族に土地家屋調査士あり。

・TOEIC900点越え。効果的な勉強方法のノウハウあり。

・新卒リクルーター経験8年。ES・履歴書の添削実績多数。

            ・プログラミング知識あり。会社内で自動化ツールを多数作成。

コメントは受け付けていません。