TOEIC写真問題は、誰でも引っ掛かる可能性がある落とし穴があります。そのトリックを理解することで、誤って不正解を選ぶことを回避できます。この記事では、Part1 写真問題の本質を正しく理解できるように解説していきます。
✔ この記事の信頼度
この記事を書いているのは、独学でTOEIC450点から900点越えを達成したTEI-jiroです。英語とは全く縁のない会社で働きながら達成しました。点数UPの過程で自ら体験、会得した本当に使えるノウハウを丁寧に解説します。
✔ PART 1 写真問題の本質
① まずは例題を見てみましょう
② なにが正解になるのか
③ どんな写真が多いのか
④ どんな描写が多いのか
1.まずは例題を見てみましょう
まずは大前提として、どんな文章が正解になるのでしょうか。「そんなの写真と合っていれば正解だよ」と思いますよね?。では本当にあなたは、写真から正しく読み取れているのでしょうか? 試しにこの写真を見てみましょう。
次の文章たちは、それぞれ正解でしょうか、それとも不正解でしょうか。
1.女性は眼鏡をかけている
2.女性が取引先と電話をしている
3.植物が床に置かれている
答えは下にスクロール↓
正解は 「 1.女性は眼鏡をかけている」のみです。
「こんなの簡単♪」と思いましたか? それとも、「全部正解っぽいけどなぁ」と思いましたか? 後者であった場合は、TOEICの心理的トリックに引っかかっています。次の章でもう一度しっかり写真と選択肢を照らしあわせてみましょう。
2.なにが正解になるのか
「1.女性は眼鏡をかけている」は問題ないですね。確かにかけています。
では「2.女性が取引先と電話をしている」はどうでしょうか。確かに電話をしている様子は見えます。笑顔で話しているので、親しい人やそれこそ大事な取引先かもしれませんね。この流れで正解としてしまいそうですが、この写真には相手が“取引先”である根拠がどこにもありません。よって正解ではなくなります。
最後に「3.植物が床に置かれている」も見てみましょう。彼女の後方に植物が見えますね。位置的にもソファの後ろの床に置かれていそうですから、正解かなと思ってしまうかもしれません。
しかし、写真からわかるのは、“置かれていそう”ということであって、置かれているかどうかは見えていないのでわかりません。ひょっとしたら、なにかの台に乗っている可能性だってあるわけです。よってこれも不正解になるわけです。
このように、人間は写真からありそうなストーリーを勝手に作り上げてしまう癖があります。そこをTOEICは狙ってくるわけです。この心理的なひっかけに惑わされないように注意しましょう。
Part1では、写真に出てこない名詞が選択肢にあったら、選んではいけないと覚えておこう。
3.どんな写真が多いのか
写真は多岐にわたりますが、よく目にするものも一定数あります。
・オフィスでの仕事風景
・清掃業者や運送業者の人が働いている風景
・空港に旅客機が並んでいる風景
・公園のベンチ周辺に様々な人がいる風景
・住宅街に車が路上駐車されている風景
・スーパーや朝市での買い物の風景
・複数の人がいろんな方向を向いて、歩いたり座ったりしている風景
・街の掲示板周辺の風景
などです。いろいろな問題を解いて、シチュエーションに慣れておきましょう。
4.どんな描写が多いのか
どんな写真でも登場する可能性がある描写があります。
それは人やモノの状態を表す描写です。
人であれば、「歩いている」「乗り込む」「~を取り付ける」などの類です。モノであれば、ある対象物が「積み上げられている」や「覆われている」などです。
もう一つは言い換え表現です。例えば下の写真のように、ギターが写っていたとしましょう。
TOEICの場合、この写真に対して、「女性がギターを抱えている」とは言いません。ごくたまにこのような超簡単な文章もありますが、まずないと思ってよいでしょう。TOEICでは次のように表現します。
「女性が楽器を抱えている」
英語にすると、A woman is holding a musical instrument. と表現されます。決してa guitarとは言わないんですね。このように、ダイレクトな名称ではなく、抽象的に言い換える表現がたくさん使われます。単語を覚える際は、それを広い意味で言うと、どんな単語になるのかもチェックしましょう。
こちらの記事で、覚えておきたい表現をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
意外とはまってしまいそうな落とし穴や、注意すべきポイントは把握できたでしょうか。次回の記事では、今回学んだことを踏まえて、実際にどうやって問題に挑むのか、どのように正解を選ぶのか。そして最速スコアUP術についても解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。